グループディスカッションに初めて参加する前は、うまくいくのか不安に感じますよね。
この記事では、グループディスカッションに初めて挑むため、
- 「とにかく不安」
- 「何を意識すれば良いかわからない」
- 「どんな流れで進むのか分からない」
といった方におすすめの内容となっています。
この記事を読むことで、グループディスカッションへの不安を払拭し、自信を持って挑むことができるようになります。
是非参考にしてグループディスカッションへ臨んでみてください。
グループディスカッションの流れを把握しよう!
まずは、グループディスカッションの流れを把握しておきましょう。
初めて挑むにしても、流れを知っているのか知らないのかでは不安度合いや結果が全く違ってきます。
流れを知っていればイメージトレーニングもできるのでまずはしっかり流れを把握していきます。
- 自己紹介
- 役割決め
- 時間配分
- テーマの前提条件の共有
- 意見出し
- 結論へ導く
- 結論の確認・発表練習
一般的にはこのような流れで進んでいきます。一つ一つ詳しく見ていきましょう。
1.自己紹介
企業によっては自己紹介の時間を必ずしも用意していない場合もあります。また選考の評価範囲には入らない場合がほとんどです。
しかし、自己紹介の時間がある場合はその時間を大切にし、メンバー内と打ち解け合って話しやすい雰囲気づくりを心掛けましょう。
この後のディスカッションのしやすさが変わってきます。
2.役割決め
役割決めは、企業の方から指定された決めるべき役割がある場合はその役割を決めていきます。
特に役割の指定やそもそも役割決めについて言及がない場合は自分たちで役割決めを行いましょう。
主な役割についてはグループディスカッションの役割と意識するべきことを把握しよう
で詳しく解説しています。役割決めのスムーズな決め方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので是非参考にしてみてください。
3.時間配分
時間配分も事前に行うことが非常に重要です。 グループディスカッションでは、時間内に結論を出すということが求められるからです。
いきなり意見を出そうとする人がいたら、時間配分を行ってから始めていこうという旨を伝えましょう。
評価者は選考の様子を何回も見ているので、時間配分をせずに結論を出すことができないと計画性のないグループだと評価をされてしまいます。
是非タイムキーパーの人は「テーマの前提条件の共有に5分、~に○分、~に○分で進めていくのはどうでしょうか?」と提案してみましょう。
もちろん、タイムキーパーの人が声を挙げられていなかったら、他の人も積極的に提案しましょう。役割は決めたものの、お互いにフォローし合うことが大切です。
4.テーマの前提条件の共有
「テーマの前提条件って何?」と思われたかもしれません。特に初めて挑む方は何のことか分からないと思います。
しかしとっても大切な部分です!これを行わないと収拾がつかず結論へたどり着けなかったり、抽象的な結論になってしまいやすいです。
テーマの前提条件とは、
出題されたテーマからさらにグループ内で具体的な定義づけを行うということです。
例えば
出題されたテーマ:A店の売り上げを上げるための施策を考えなさい。
グループ内での具体的な定義づけ:A店とは郊外にある人通りの少ないカフェで、売上を2倍に上げたいと設定する。
このように出題テーマをより具体化し、メンバー内で共有した上で意見出しを行っていきましょう。
出題テーマのままだと、A店はカフェ、スーパーマーケット、家電量販店なのかという取り扱っている商材や売上をどれだけ上げるのかで行える施策は変わってきますよね。
もし、この時にもメンバーの中でいきなり意見出しをしようとする人がいたら
「まずテーマをもう少し具体化させてから意見出しを行いましょう。」と一声掛けるようにしましょう。 議論が進んだ後だと、軌道修正が難しいため、初めに提案することが大切です。
5.意見出し
前提条件も決まれば、早速前提条件に沿って意見をどんどん出していきます。
意見出しで意識したいのが、他者の意見と自身の意見が異なっても他者の意見を決して否定してはいけません。
他の人の意見を尊重しながら自分の意見も伝えていきましょう。
意見が思いつかなそうで不安という方は、こちらの記事で対策を詳しく解説しているので是非参考にしてみてください。
6.結論へ導く
出た意見から結論へと導いていきましょう。まず似たような意見はまとめ、カテゴリー分けしていきましょう。
ただ、全く異なる意見が出ている時のまとめ方は難しいですよね。
お互いの意見を譲歩し合ったり、今回はAさんの挙げた意見の方が適しているというメンバー内の共通した認識ができたものを結論にしていきましょう。
結論へ導いていくということももメンバー全員で行っていく必要があります。意見を発言したから終わりと進行役の人に丸投げしてはいけません。
結論へ持っていくのを1人で行うのは容易ではありませんし、1人で行うのであればグループディスカッションの意味がなくなってしまいます。
特に今までの流れを整理している書記の人は、流れをメンバー内に共有して、結論へ導く働きを積極的に行いましょう。
7.結論の確認・発表練習
最後に時間が取れれば、結論の確認と発表者のために発表練習を行う時間をつくれると良いです。
発表者以外はほぼ終了ですが、発表者はまだ緊張する場面が残っています。
今まで書記の人が書いていたものを見ながら、数分前に決まった結論を的確に伝えるといのは難しいものです。
発表者への配慮をしてあげましょう。
グループディスカッションの役割と意識するべきことを把握しよう
グループディスカッションにはどんな役割があって何を意識すればよいのか把握していきましょう。
- 進行役(ファシリテーター)
- 書記
- タイムキーパー
- 発表者
進行役(ファシリテーター)
進行役は、議論が活発に行われるように話の進行を務めます。
例えば
適宜議論の整理を行う。
誰かの発言後に軽く要約をして次の発言へ繋げる。
といったことを行っていきます。
議論が論点から逸れずに活発に進めていく上で大切な役割で、難しそうなイメージを持ちやすいと思いますが、重く考える必要はありません。
書記の人が議論の流れやポイントをまとめてくれているので、書記の人に議論の整理について発言するように促すのというのでも十分役割を果たしています。
傾聴力のある方や気配りのある方は、メンバーの発言を聞いた上で全員がより納得できる結論へ持っていくことに力を発揮できるので、是非チャレンジしてみましょう。
書記
書記は議論を整理するために、議論の流れやポイントをまとめます。
意識するべきことは、書くことだけに集中しないということです。
書記の人も意見を発言する必要がありますし、途中で現段階までの議論についてメンバー内に積極的に共有していく必要があります。
書きながら意見を発言するというのは大変だと思いますので、出た意見に対して自分はこう思うという主張の仕方も効果的です。
タイムキーパー
タイムキーパーは、時間内に結論を出せるように時間管理を行います。
タイムキーパーも時間管理だけを行うというのでは良い評価は得られません。
自身の発言や時間管理を行いながら結論へ持って行くように促すようにしましょう。
発表者
発表者はグループで出た結論を分かりやすく端的に発表します。
発表者はグループで出た意見について分かりやすく決められた時間内で評価者に伝える力が必要です。
結論→根拠→根拠となる出た意見→結論の再提示
という流れで発表すると分かりやすく端的に伝えることができます。
グループディスカッションで評価されるポイントを知ろう
流れや役割を把握してきたので、グループディスカッションの進み方を少しずつイメージできてきたのではないでしょうか?
その上で、グループディスカッションで評価されるポイントを把握していきましょう。
評価されるポイントを意識することで、何に注意して挑めばよいのか理解して実際のグループディスカッションを行うことができます。結果として良い評価を得ることができます。
グループディスカッションで評価されるポイントは大きく以下の5つです。
- 積極性
- 協調性
- 傾聴力
- リーダーシップ性
- 論理的思考性
一つ一つ詳しく見ていきましょう。
積極性
グループディスカッションでは、議論を活発化するために積極的に発言していくことが大切です。グループの皆が消極的で話合いが進まないともちろんマイナス評価となってしまいます。
発言する内容も大切なのですが、まずは積極的な姿勢を示すようにしましょう。
協調性
グループで1つの結論を出すにはお互いの意見を尊重し合っていく協調性が求められます。
決して自分自身の意見を貫き通すことが良いことではありません。他者の意見をよく聞いてメンバーが納得のいく結論へ持って行くようにしましょう。
傾聴力
同じグループのメンバーの話を傾聴し、相手が話しやすい雰囲気づくりを行いましょう。
極端な例ですが、あるメンバーが発言したことの直後に相反するような意見を発言すると「話をきいていたのかな?」とグループのメンバーや評価者に思われてしまいます。
自分の意見が、直前に発言した人と異なることを発言したいのであれば、
「○○さんの意見も良いと思うのですが、今回のターゲットだと○○の方が効果的だと私は考えます。」といったように前の発言した人の意見に紐付けて発言するようにしましょう。
また、相手の発言中のうなずきなど相手が話しやすい雰囲気づくりを行うことも傾聴力として大事な部分です。
リーダーシップ性
積極性と少し似ていますが、グループで何かを成し遂げるためには1人でもリーダーシップを発揮することが求められます。
ただ積極的に発言するだけではなく、グループの議論が活発により良い方向にいくようにまとめつつ、話しやすい雰囲気づくりをしていくことが求められます。
例えば
発言できていない人に声を掛ける。
議論の話題が逸れてしまった際に軌道修正する。
メンバーの全員が納得できるようにまとめていく。
といったことを心掛けていきたいですね。
進行役の人が必ずしもリーダーシップを発揮しなくてはいけない訳ではありません。他の役割の場合でも積極的にリーダーシップを発揮してきましょう。
論理的思考性
発言する上で、誰もが納得するような意見を言うのは難しいものです。
しかし、論理的思考性があれば明らかに論点のずれた発言はしなくなります。
グループ内で話が逸れていった場合も軌道修正をするのにいち早く声をあげることができますね。
論理的思考性の鍛え方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので是非参考にしてみてください。
グループディスカッションのテーマはどんなもの?
グループディスカッションではどんなテーマが出題されるのか事前に理解しておきましょう。テーマの型として大きく以下の3つのタイプがあります。
- 課題解決型
- 自由討論型
- 選択型
一つ一つ詳しく見ていきましょう。
課題解決型
まず一つ目は出題頻度の高い課題解決型です。
例えば
売上の上げるための方法
新規事業の立案
などが求められます。
業界や企業のビジネスモデル、商品やサービス、最新の情報について理解しておく必要があります。企業研究と合わせて行っておきましょう。
自由討論型
抽象的なテーマについてグループ内で自由に議論を進めて、結論を出していく自由討論型です。
例えば
顧客に求められる営業マンはどのような人か
といったようなものです。
テーマが抽象的であるので、最初の前提条件の共有をしっかりと行いましょう。結論を具体的なものに落とし込むことができます。
選択型
あるテーマについて、賛成/反対という二者択一のものもあれば2つ以上の選択肢から最もよいものを決めていく選択型です。
選択型の場合、両者のメリットやデメリットを挙げた上で、今回のテーマにおいてどれが適しているのかという流れで考えていくと良いです。
本番は初めての状態で挑まないようにしよう!
グループディスカッションが本選考である場合、選考が始めてにならないようにグループディスカッションの練習の機会に参加しておきましょう。
エントリーしてからではないと、選考内容が分からない場合もありますよね。
選考でのグループディスカッションの有無にかかわらず就活対策として早い段階からグループディスカッションの練習に参加しておくと良いです。
仮にあなたの志望する企業の選考にグループディスカッションがなかったとしても、練習で身につけたスキルは面接でも活かすことができます。
エントリーを開始してから急いでグループディスカッションの練習に参加しても流れをつかむことはできますがすぐには上達しないのも当然です。
是非早い段階から回数をこなしていきましょう!
~グループディスカッションに初めて挑む人必見!不安を一挙解決!~まとめ
いかがでしたか?
グループディスカッションを初めて行うには誰もが不安を感じることです。
大学や過去の経験からグループディスカッションに慣れている人もいるかもしれませんが、多くの人は苦手で不安を抱えています。
特に初めてだと不安に感じると思いますが、グループディスカッションの流れや役割、評価ポイントを知った上で慣れていくようにしましょう!
グループディスカッションでの対策で自分の自信にもつながってきます!
是非頑張りましょう!